看護師がスキルアップするには専門の知識を習得することが何よりも大切だ。今回はその一つである人工透析に携わる看護師について紹介する。人工透析は、重大な腎臓病を患っている患者さんにとって必要不可欠な治療法だ。そんな透析治療の現場で働く看護師には、一体どのようなスキルが求められるのか。まず透析担当の看護師に求められる役割には、事前の生活指導と透析療法の説明、導入期における指導、健康状態の観察、家族への説明の5つがある。透析療法を始める前は、腎臓の機能維持を目的とした生活指導が欠かせない。また透析療法には複数の種類があるため、患者さんが自ら選択できるように、解かりやすく説明する必要がある。そして透析療法がスタートした後は、患者さんの健康観察も重要な仕事だ。場合によっては患者さんの家族への説明も必要になるし、透析看護師がやるべき仕事はたくさんあるのだ。
このような人口透析の現場で働く看護師に求められるスキルは、まずは人工透析の医療機器について、正しい操作方法を習得することだ。万が一医療機器の使い方を間違えてしまった場合、患者さんの健康に重大な悪影響を及ぼすかもしれない。また機器にトラブルが発生した場合の対処法についても、予め確認しておいた方が良いだろう。また透析看護師は、生活指導や透析療法の説明など、患者さんと話す機会がとても多い。このため、看護師には一定のコミュニケーション能力や説明能力も必要不可欠だと言えるだろう。もし患者さんの理解が得られないまま治療を進めていった場合、後で何らかのトラブルが発生するかもしれない。したがって患者さんの理解度を確認しながら説明することも大切な透析看護師の役割といえるだろう。